トップページでも少し触れましたが、ソマリのサイトを長く運営していると、他のママさんパパさんから「どういうソマリがいいソマリなんですか」というメールをいただくことがあります。

一オーナー、一猫ママにとって、キャットショーは縁遠い世界でも、ソマリが大好きな人間なら、どういう子がチャンピオンに選ばれるのかは興味があるところですよね。管理人もキャットショーで綺麗なソマリを見るのが大好きです。
※ キャットショー見学の記事はブログにアップしています「シルバーソマリとご対面」「TICAキャットショー見学

ここではソマリの「スタンダード」についてまとめてみました。これまでブリーダーさん方に教えていただいた事なども思い返しながら、シロウトなりに頑張ってまとめてみたつもりですが、至らない点はお赦しください(^人^;)。

まずは「スタンダード」の意味ですが、純血種猫における「スタンダード」とは、キャットクラブによって各猫種ごとに定められた「猫種審査基準書」のことで、キャットショーも、この審査基準によってポイント付け、順位付けが行われます。

スタンダードは、言い換えればその猫種の“理想像”なので、純血種のブリーダーさん方は、よりスタンダードに近い猫を作り出そうと日々励んでいらっしゃいます。

大きな瞳をしたキュートな顔に、ライオンのたてがみとキツネのしっぽを持つ、ワイルドでゴージャスなソマリですが、では実際どんな容姿が「理想像」なんでしょう。

Fairytown Sunrise

CFA GP RW/TICA SGA RW Fairytown Sunrise

Fairytown Kenshirou

CFA GP RW Fairytown Kenshirou

Fairytown Polaris

CFA GP RW Fairytown Polaris

Fairytown Falcon

CFA GP/TICA SGC RW Fairytown Falcon

ここではCFAの定めたソマリのスタンダードについて、英文を直訳したものをパーツごとに表にしてみました。(※意訳できるほど知識がないのであえて直訳です(;^-^A)

全般 全体的な印象は、均整のとれた中型から大型の猫で、筋肉がしっかりと発達し、しなやかで、きびきびしている。周囲に対して好奇心旺盛で、気分のムラがなく、扱いやすい。活動的、健康的、常に活発な印象を与える。
ヘッド 加減され、少し丸みを帯びたくさび型で平坦な部分が無い。額、頬、横顔の線はやわらかな輪郭を描く。鼻梁から額にかけて少し隆起している。耳と耳の間にじゅうぶんな幅があり、弧を描く首までなだらかに続く。
マズル 横顔の前面は、頭蓋骨と調和するやわらかな輪郭。顎は豊かで、丸みをおびた輪郭。下あごが上あごから突き出ていたり、その逆もいけない。マズルは鋭く尖ることなく、途中で切り取られたように見えたり、キツネのような感じを与えたり、ウィスカーピンチ(髭の生えている部分がはさまれたように窪むこと)があってはならない。成猫の雄については、顎の発達は許される。
大きく、警戒するように開き、ほどよく尖っていて、耳の幅は充分に広く、深いカップ状になっている。頭部の後方にむかって配置されている。耳の飾り毛が内側から外側のふちに付くくらいまで、水平に伸びている。飾り毛はあることが望ましい。
アーモンド形で、大きく、イキイキとして表情豊か。頭蓋骨の目のくぼみは、まん丸であったりオリエンタル形であってはならない。目の周りの色は濃く、その周りを囲む明るい色の部分があり、目を強調している。目の上には鉛筆で書いたような垂直の短い線があり、上瞼から耳に向っても濃いラインが伸びている。
ボディ 胴体の長さは中くらい、しなやかで優雅である。よく発達した筋肉質の強さを感じさせる。胸郭は丸みを帯び、背中はわずかに弧を描き、今にもジャンプしようとしている印象を与える。脇腹は水平でタックアップ(横から見た時に腹から腰にかけての下腹部のラインがぐっと上がっていること)がない。形態的には、コビー(胴が短く肩や腰幅が広くがっしりしたボディタイプ)とすんなりした細長いタイプの中間。
脚は胴体とバランスのとれた長さ。足の先は楕円形で引き締まっている。立っている時の姿は、敏捷で素早いイメージ。脚の指は、前足が5本。後ろ足が4本。
充分なボリュームがあり、根元は太く、少し先細り。胴体とバランスのとれた長さであること。
コート 触り心地がとても柔らかで、きめの細かいダブルコートである。コートの密度が高いほど良い。コートの長さは中ぐらいだが、肩の上は短めでも許される。ラフ(首周りに生えている長い飾り毛)とブリーチ(後脚の裏側の長い毛)があり、たっぷりとコートのある外観が望ましい。
罰点 カラーに関する欠点=冷たい灰色や薄茶色の色味。ティックがない部分に、斑紋や小さな斑点がある。模様に関する欠点=ネックレス、脚の横縞、タビーといわれる模様、体の横縞がある。本来望まれる模様が頭と尻尾にない。体にブラックルーツがある。
失格 (※猫用語が多いために、この項目のみ「Somali Home Page」様より転記) ホワイトロケットまたはグロインスポット、または顎の上部、顎先、鼻孔以外のボディにホワイトがある。骨格の異常。パイパッドまたはノーズレザーのカラーの不正。四つの認可されたカラー以外のカラー。切れ目のないネックレス。足の指の数の不正。尾のキンク。

※スタンダードについてさらに詳しくお知りになりたい方は、「Somali Breed Council」や国内外のブリーダー様のウェブサイトをご覧ください。
※ CFAではソマリのアイカラーは「ゴールド」か「グリーン」です。詳しくは「アイカラー」のページをご覧ください。

ちなみに「Somali Standard」というサイトでは、上で表にした事柄が細かく解説されていて、例えば耳については「良い耳」「幅が狭すぎる耳」「立ちすぎる耳」「小さすぎる耳」など、イラストによって一目で理解できるようになっているので分かりやすいです。

いくつかある項目の中で、「長すぎるコート」(コート=毛のこと)がNGになっているのにはびっくりでした。ママ目線だと、“やっぱりコートは長ければ長いほどいいんじゃない?”とか、“胸元のフリルがゴージャスなのがいいソマリでしょ”などと思ってしまいますが、ショーではしっぽ以外の毛の長さはほとんどポイントに影響しないそうで、むしろコートの「色合い」や「密度」、「ティッキングの美しさ」(※ ティッキングについては【ソマリのカラー】の項目をご覧ください)などが重視されるそうです。

お顔にしても、ママ目線では目鼻だちの可愛さのみに目がいきますが、多くのブリーダーさんがまず言われるのは、「この子はイヤーセットがいいわ〜」。つまりお耳の形や頭頂部の張りがとても重要だそうで、この視点の違いがおもしろいですよね。

ケンシロウくん
CFA GP RW Fairytown Kenshirou
※ 画像はCattery Fairytown様からお借りしました。

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