ソマリの特徴的なシルエットといえば、なんといっても胸元のフリルとゴージャスな尻尾、体を豊かに覆う密集した被毛(コート)でしょう。ただ、ソマリは子猫時代からそうしたシルエットを持っているわけではありません。
一般的に、ソマリの容姿が完成されるまでには3年ほどかかると言われており、それがソマリの特徴とも言えます。
ブリーダーさん方は、生まれた子猫のうち、特にタイプのいい子(つまりそのブリーダーさんが求めるソマリ像を色濃く体現している子)を、今後の繁殖のために手元に残されますが、その際、子猫の今の姿形を見て、大人になった時にどれほど素晴らしいソマリに変貌するのかを見極めることが、ソマリブリーダーの醍醐味だと仰る方も多いです。
ですので、ソマリといっても1歳くらいまではそれほど毛吹いていない子も珍しくありません。特に、生後4ヶ月〜8ヶ月くらいの間は、毛はさほど伸びないのに、体はぐんぐん成長する時期なので、ゴージャスどころか、ひょろんとした印象になってしまったりもします(この時期を「ソマリが不細工になる時期」と表現されたブリーダーさんもいました(;^-^A)。
毛の「長さ」ばかりではなく、「色」についても同様です。小さい頃に他の子と比べて薄い色合いだった子が、大人になるにつれて見事に鮮やかなカラーに変身することもあります(ブリーダーさん方は「色があがる」という言葉を使われます)。
我が家にも、子猫時代はつるんとした(笑)印象で、1歳をすぎた頃から急にモフモフになった子もいますし、7歳くらいでやっとソマリらしいコートが完成した超?遅咲きくんもいます(;^-^A。
もちろん成長過程には、個体差がありますので、幼猫のうちから立派にモフっている子もいますが、ご相談者の方のソマリちゃんが3歳未満であれば、まだ成長段階といえると思います。
※ ソマリの中には「ショートヘアソマリ」もいますので、その場合は成猫になっても毛は短く、外見はほぼアビシニアンに近い容姿です。詳しくは「ショートヘアソマリとアビシニアンの違いは?」をご覧ください。
1歳まではツルツルだったうちの次女ちゃん(笑)