動物の治療方法は、動物病院によってかなり異なる場合があります。ワクチン接種程度でしたら、大差はないかもしれませんが、愛猫が病気になってしまった時など、どんな病院にかかるかで、その後の経過が大きく変わってしまうことも珍しくはありません。
痛いところを自分で訴えることのできない小さな家族のために、良い動物病院を選んであげたいですよね。
「良い病院」という言葉も、人によって捉え方は様々だと思いますが、「飼い主の話をよく聞いてくれる」「インフォームドコンセント(治療の前に、治療の具体的な方法・効果・リスク・費用などを説明し、患者の同意を得ること)が丁寧である」「治療の技術が優れている」「休日や夜間も急患を受け入れてくれる」等は重要なポイントだと思います。アニコムなどのペット保険の窓口清算ができるかどうかもチェックしておきたいという方もいらっしゃるかもしれません。(ペット保険についてはこちらをご覧ください「ペット保険比較」)
住み慣れた土地であれば、前からペットを飼っている友人や、地元ならではの口コミで名医が見つかるケースも多いかと思いますが、引っ越し等で新たに住むことになった土地ではそうもいきませんよね。
そこで、我が家では、引っ越しをした後などは、次のようにして動物病院を探しています。
【1:地域の獣医師会のHPにアクセスする】
「○○市 獣医師会」で検索すれば、すぐに見つかると思います。(※ 休日当番医の情報が掲載されていますので、ブックマークしておくといいかと思います)
【2:行ける範囲の病院を複数ピックアップする】
獣医師会HPには、地域の動物病院一覧が掲載されていますので、通える範囲の動物病院を近い順に3〜5つ程度ピックアップしてみる。
【3:動物病院の情報をネットで検索する】
上で選んだ動物病院名を一つずつ検索し、病院のHPを探します(無い場合もあります)。どんな先生が居て、どんな治療方針を持っていて、何曜日がお休みで、どんな施設や機材があるのか、得意分野は何科なのか等々、いろいろな情報を得る事ができます。また、病院の口コミや、そこに通っている患者さんの声(ブログの記事)などが見つかる場合もあります。
【4:実際に病院を見てくる】
3のネットでの情報集めが終わったところで、だいたい自分の中で優先順位がついてきますが、実際に病院の前まで行ってみると、通いやすい場所なのか、患者さんが多く来ているのか(いつ通りかかっても駐車場に車の一台もないとちょっと不安が(;^-^A)など、さらにその病院の雰囲気をつかむことができます。
【5:電話で問い合わせをしてみる】
良い病院は、電話に出るスタッフの応対も気持ちがいいものです。一度電話をして「初診ですが予約は必要ですか」とか「急患の場合、夜間の対応はしていただけますか」とか、聞いてみたい事柄を2〜3質問してみましょう。この時点で対応が横柄であれば、得点低しです(;^-^A。
【6:健康診断に行ってみる】
3、4、5で得た情報をもとにリストを作り、一番よい手応えを感じた病院に、愛猫の健康診断に行ってみる。納得がいけば、そこをかかりつけにする。
獣医師の説明が雑だったり、本猫が獣医師に拒否反応を見せたり、院内が不衛生だったり、少しでも納得のいかないものを感じたら、リストの2番目から同じことを繰り返す。
以上、ソマリ+ism式「ホームドクターの探し方」でした。
◎ かかりつけ病院が「夜間や休日でも緊急なら診ますよ」という態勢であることが理想ですが、そうでない場合は、夜間に診てもらえる救急病院も、かかりつけ医とは別に、是非見つけておいてください。猫ちゃんが深夜に体調を崩すことは意外と多いです。
◎ 長い間ホームドクターとして信頼していても、ある治療方針をめぐって、疑問を感じたり、納得がいかない面が出て来てしまったという場面もあるかもしれません。そういう時は、セカンドオピニオンを求めてみてはどうでしょう。必ずしも転院を伴わなくても、他の先生の意見を聞いて納得するもよし、それをきっかけに他院に移るもよし。主治医に対する申し訳なさから、なかなか踏み切れない飼い主さんも多いようですが、セカンドオピニオンを求めることは、決して悪いことではないと思います。むしろママパパが迷いを抱きながら今の治療に従っていることを、猫ちゃんは見抜いてしまうかもしれません。
関連ページ