ソマリの運動能力

普段は優雅なコートに覆われているので分かりにくいですが、ソマリの体型は基本アビシニアンのように筋肉質でしなやか。動きはとても活発で、高い運動能力があります。

ソマリの馬走り

私達がソマリを初めて迎えた時、一番驚いたのは「よく走る(猛スピードで長い距離をダッシュする)」ということでした。お迎え前に勉強した猫の飼育本には、たいてい「猫は上下運動ができれば、広い運動スペースがなくても大丈夫です」と書かれていたからです。が、実際暮らしてみたら、全然話が違う(笑)。部屋中をドドドドドーダダダダダーっと駆け回るし、とんでもない高さまでジャンプして、いつもハラハラさせられたものでした。

長男だけでなく、６頭が全員そう。やっぱりソマリってものすごく横に走るんですね(汗)。我が家も決して広いとはいえない住宅事情ですが、いかにダーっと走れるスペースを確保できるかを考えて、家具の配置を決めています。

また、床材にも気をつけています。表面が固く、つるつる滑るフローリングはソマリの足腰を痛める原因になりやすいですし、集合住宅の場合、走り回る足音が響いて階下のお家のご迷惑になることもあるかもしれません。そのため、フローリングの上に「業務用防音マット」と「ペット用の防音カーペット」を二重に敷いて対処しています(賑やかな多頭生活なので、念のためダブル装備/笑)。「ペット用防音カーペット」は、フローリングよりクッション性もあるので、足腰にも優しく一石二鳥です。

意外とおっちょこちょい

走るのが大好きなソマリは、ものすごい勢いで助走をつけてきて、そのままタワーにどーーーん!!と飛び乗る子も多いので、キャットタワーはできるだけしっかりした物を選んであげてください。高さの高いタワーなら突っ張り式を、中程度の高さのものは、底板に重みがありぐらつかない物を。

そんなアスリート系猫のソマリですが、たまにすごいヘマをやらかすことがあります。なんでそんなところでコケるかな〜;;;;とか、なんでいつも飛べてるところでジャンプ失敗するかな〜;;;;とか。まるで「運動神経は抜群にいいのに、おっちょこちょいな人」みたい(汗)。

おマヌケな可愛さは、家族に笑顔をくれますが、ケガでもしたら大変。

対策としては、(1)手足の肉球周りの毛(いわゆる「ハミ毛」？)をカットして滑らないようにしておく。(2)床材を滑りにくいもの、適度なクッション性のあるものに変える。(3)ジャンプする時に足場にしている棚は、天板の上に滑り止めのシート(ホームセンターなどで売ってます)を貼る。(4)背の高いタワーや本棚の下には、万が一転落した時に備え、やや厚手のラグやマットを敷く。(5)無理して高い所にジャンプしないで済むように、家具の配置を階段状にしてあげて、低めの棚から高い棚へ移動できるようにする。等々。

パパママも体力勝負

運動能力が高く、何歳になっても遊び魂があるソマリは、パパママとの遊びも大好きです。鬼ごっこ、もってこい遊び、かくれんぼ、キャッチボール、サッカー等々、まるでわんこのようによく走り回って遊びます。食べることの次に遊びが大好きなので、愛猫が遊びを要求している時は、パパママがヘトヘトになるくらい、たっぷり遊んであげてくださいね。ソマリにとって、なによりもいいストレス発散になります。(愛猫が子猫やシニアの場合は、一度に疲れさせないで、何回にも分けて遊んであげてください。)

• Next「ソマリのお手入れ」 →