ここでは我が家の猫達との生活から学んだことや、多くのブログなどで拝見した様々な場面から、ソマリと暮らす時に「気をつけてあげたいこと」をまとめてみました。
猫との暮らしには思いもかけないことが起こります。ソマリという猫の特性を知って、危機回避に少しでも役立てていただければ幸いです。
ソマリは好奇心旺盛で活発な猫です。その性質から引き起こされやすい三大リスクは「誤飲」「脱走」「ケガ」といえるでしょう。
◎誤飲=もしかしたらこれが一番大きなリスクかもしれません。ママパパの注意で防げるリスクです。くれぐれも気をつけてあげてくださいね。
■ 小さめの猫おもちゃなどは、遊ばせている時にママが見ている前でも飲み込んでしまうこともあるので要注意。猫じゃらしの紐やネズミおもちゃのしっぽなども危険です。
おもちゃの他に、輪ゴム・ビニール袋・小さめのキャップ類・ラップ・アルミホイル・つまようじ・服のボタン・ビス・ラッピング用の紐やリボン類など。こういう物は必ず愛猫の手の届かない所にしまっておきましょう。
■ インテリアとして飾っているお花、観葉植物、置物なども、普段は興味がなさそうにしていても、家族が留守にしている間に誤飲していた...ということもあり得ます。じゅうぶん注意してください。※ 猫にとって危険な植物については、こちらも併せてご覧ください。>>「猫に観葉植物や生花は危険ですか」
■ 見落としがちな液体の誤飲(飲むというより舐める?)も要注意です。家庭用洗剤、キッチン洗剤、洗濯洗剤、漂白剤、ガーデニング用殺虫剤など。これらは愛猫が直接舐めなくても、その上を歩くことで成分が手足についてしまい、毛繕いによって口に入り、中毒を引き起こしたり、肝臓を悪くする原因になります。掃除に市販の洗剤を使う場合は必ず念入りな水拭きを。もしくはアルカリ電解水で作られた洗剤のように、ペットが口にしても大丈夫なものを使用しましょう。
◎脱走=お家から脱走して、行方不明になってしまったソマリの迷子猫探しを何度も見聞きしてきました。原因となるのはたいてい「家族の誰かのドアの締め忘れ」「網戸から」「留守中の天窓」「動物病院など外出中に」「お庭から」など。
対処法としては、「家族の誰かのドアの締め忘れ」→家族間の話し合いで、家族全員の認識を強める/「網戸から」→網戸ストッパーを使い、猫が自分で網戸をスライドできないようにする/「留守中の天窓」→留守中の換気は換気扇で。温度調整はエアコンで。/「動物病院など外出中に」→家を出たら、診察室以外で絶対にキャリーを開けない/「お庭から」→ハーネス等をつけずに庭に放している場合は、いつ脱走されても不思議ではありません。飼い主の責任です。
可愛い愛猫の行方不明は本当に辛いことだと思います。未然に防ぐ為に、なにより大事なのは、飼い主の「意識」ではないでしょうか。
◎ケガ=「ケガ」という大事まで至らずとも、運動量の多さ故、フローリングで足腰を痛めたりということが考えられます。ソマリには、たまに膝蓋骨が弱い子も見受けられるので、気をつけてあげたいものです。対処法は「運動能力」のページをご覧ください。
ソマリの三大リスクとして、誤飲・脱走・ケガをあげましたが、それらは突発的に起こることです。それ以外に注意してあげたいこととして、やはり定期的な健康診断をお勧めします。「かかりやすい病気」でも詳しく書いたように、ソマリの中には、体質的にデリケートな部分を持ちあわせている子もいます。日頃からとくに神経質になることはないと思いますが、定期的な健康診断だけは欠かさないようにして、愛猫の健康を守ってあげたいですね。
ソマリの中には少し気難しい面をもった子もいて、使ってあるトイレでは用を足せない子もいます。日中留守にするお家なら、猫の数+1個のトイレを確保してあげてください。猫砂の取り替えをマメにして、常に清潔なトイレにしておくことも、粗相の防止や泌尿器トラブルの予防になります。
また、ソマリには意外と面倒くさがりな面もあり?、自分の近くにお水がないと、どうしても飲水量が減りがちになります。お水は家中あちこちに複数置きしてあげましょう。お手軽にして最大の、泌尿器トラブルの予防になります。
*よろしければこちらもご覧ください「猫の特発性膀胱炎を予防するには」
ソマリとの暮らしで気をつけたいこと。最後は「ママパパのメンタリティ」です。
ソマリはとても感受性が豊かで賢い猫、人の気持ちを察することも上手です。それ故に、ママパパに元気がなかったり、逆に声を荒げて興奮しているのを見たら、それを敏感に感じ取って、心配したり憂鬱な気持ちになってしまいます。
猫にとって“ストレス”は免疫力を下げる、最大の敵。
たとえ自分がどんなに辛い問題を抱えていても、愛する小さな家族の前では、普段と変わらない優しい態度で接してあげてくださいね。
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