お返事

観葉植物や生花の中には、猫にとって有害なものが少なくありません。とくに百合の危険性は、猫ママであれば知っておきたいものです。百合の入っている花瓶の水を飲んだだけで中毒を起こす場合もありますし、お花や葉ををかじって実際命を落としてしまった子の例も少なくありません。

もちろん、百合以外にも、毒性の高い植物はたくさんあります。よく「動物は本能的に毒になるものを見分けるはずだから」と仰る方がいますが、それならば何故、毎年多くの猫が、室内に飾ってあるお花や観葉植物を口にして、動物病院に運ばれるのでしょう。過信は禁物です。

猫に危険な植物のリストは、出典によっても違ってくるのですが、特に毒性の高いものだけ、さっくりと書いておきます。※ こちらに挙げたのは、あくまでも命にかかわるほど危険な植物のみです。嘔吐や下痢や口内炎などを起こす植物まで含めれば、その種類は何百種に及ぶと言われています。

キンポウゲ科=ウマノアシガタ、オダマキ、キツネノボタン、キンポウゲ。クリスマスローズ、トリカブト、ヒエンソウ、フクジュソウ
ツツジ科=アザレア(シャクナゲ)、カルミア(アメリカンシャクナゲ)、サツキ、つつじ、ハナヒリノキ
トウダイグサ科=トウゴマ
ナス科=ジャガイモ<芽と緑色のイモ>、タバコ、チョウセンアサガオ、トマト<葉と茎>、ハシリドコロ、ヒヨドリジョウゴ、ベラドンナ、ホオズキ、ナス<芽と葉>
バラ科=<以下全て未成熟の果実と種子の中身>アンズ、ウメ、スモモ、モモ、リンゴ
ユリ科=イヌサフラン、スズラン、テッポウユリ、スカシユリ、オニユリ、カノコユリ、エンレイソウ(タチアオイ)、オモト、コバイケソウ、チューリップ、シュロソウ、ツクバネソウ、バイケイソウ、ヒヤシンス、タマネギ
他に アジサイ、イチイ、キキョウ、セイヨウキョウチクトウ、ロベリア、キョウチクトウ、ニチニチソウ、アボガド<未成熟の果実と種子の中身>、クサノオウ、ケシ、ケンマソウ、タケニグサ、ワラビ、キツネノテブクロ(ジギダリス)、フィロデンドロン、シキミ、パンジー、ビオラ、ドクゼリ、センダン、ソテツ、ドクウツギ、トチノキ、アマリリス、キツネノカミソリ、スイセン、ヒガンバナ、イエロージャスミン、キバナハウチワマメ、キバナフジ、ニセアカシア、フジ、プレカトリービーン、ジャスミン、ヨウシャヤマゴボウ、ユズリハ、ドラセナ(幸福の木)など

繰り返しになりますが、猫にとって危険な植物のリストは、専門家の方でも意見が違っているものが多々あります。例えば、このリスト(「All about」より抜粋)には入っていませんが、シクラメンや代表的な観葉植物であるポトスやアイビーなども、命にかかわるほど危険と言われる方もいます。

我が家の場合は、植物ひとつひとつの危険性を調べるのが面倒ということもあり(;^-^A、生花や本物の観葉植物はソマリ達の立ち入る部屋にはいっさい置かないことにしています(彼らが行き来する部屋の飾り物は全てフェイクフラワー、フェイクグリーンです)。

ただ、生活の中で、心を豊かにする生花や観葉植物を部屋に置きたいという飼い主さんもいらっしゃるかと思いますので、その際は、是非一つ一つの毒性をご自身で調べて確認してみてください。

※ 参考ページ「猫を迎えたら@猫logy Life」下部「食べると危険な植物」

植物以外の、日常に潜む危険性については、「気をつけてあげたいこと」でもご紹介しています。

PAGETOP