ソマリは人間のパートナーとしてはどんな存在なのか。愛猫たちが、私達姉妹にくれたものを振り返ってみます。
それは2003年のこと。我が家に迎えるしっぽ家族を、“猫”にしようと決めたのは、実は、猫の方がワンコほど手がかからないというイメージがあったからでした。
管理人達は小さい頃から犬と暮らしてきた、こてこての“犬”派。なので、へたにわんこを迎えてしまうと、感情移入しすぎて留守番をさせるのも辛くなってしまうのではないかと(汗)。その点、猫はちょっとドライでマイペースと聞くから、きっと忙しい毎日の中でも、いいパートナーになってくれるだろうと思ったのです。
そんな単純かつ身勝手な発想からはじまった子猫探し。「猫の飼い方」本を何冊も読みあさりつつ、インターネットでいろいろな猫種を物色していくと、とあるサイトで「ソマリ」という猫に出逢いました。その瞬間、私達は“運命の稲妻”(いわゆるビビビというやつです/笑)に打たれたのです。
猫でありながら、ライオンやフェネックのようでもあるその個性的な外見に一目で恋に落ち、ソマリの子猫を探して探して、やがて胸焦がすレッドの男の子に巡り会いました。そして、彼と一緒に暮らすうちにますますソマリに魅了されていき、子沢山ソマリママとなった今思うのは、自分達にとってソマリこそ「生涯のパートナー」だということ。
猫の美しさをあますところなく伝えてくれるワイルドで優雅な容姿。ワンコに負けない賢さと心の深さ。その反面、思い切り笑わせてくれるちょっと(かなり?)おマヌケなひょうきんさ。一緒に暮らすソマリや他の動物たちを(我が家にはかつてうさぎファミリーもいました)「家族」と認識できるチームワークのよさ。
その魅力は尽きることなく、共に時間を過ごせば過ごすほど気持ちは深く通じ合い、かけがえのない存在になっていきます。こてこての犬派だったはずの人間は、いつしか骨抜きの「猫派」にされてしまいました。
この11年をふりかえってみると、長男の軟便克服に奮闘したり、次女がお迎え時に感染していた寄生虫の駆虫に苦労したり、といった時期はあるものの、子供たち全員が泌尿器系トラブルや発熱などの経験はほとんどなし。年2回の健康診断では、いつも先生のお墨付きをいただく健康優良児で育ってくれています。このことは、それぞれの実家キャッテリーさんに心から感謝しています。
ただ、ソマリが「神様が創った猫」ではなく、長毛遺伝子を固定しつつ「人間が人工的に作り上げた特殊な猫種」なのだということ。それ故の体質的な弱点が、いつ我が子に現れても不思議ではないということは、ソマリママとして常に心に置き、これからも注意深くケアしていきたいと思っています。(この点については是非【ソマリに多い病気】もご覧ください。)
※ 2015年2月追記 ※
2014年11月に長男ラピが胆管閉塞という大病を経験しました。命のリスクの高い外科的処置はギリギリ回避できたものの、体内に胆石が残っている為に、今現在も治療&経過観察中です。猫の胆石症自体が珍しい疾病ですので(犬には比較的多い)、特にソマリだからということではないと思いますが、これがラピの体質的なウイークポイントだと捉え、全力でケアしている最中です。
とことん惚れこんだ子達だからこそ、ずっとずっと健康で、できる限り長くそばにいてほしい。
その想いは、まだ幼かった三女を先天性疾患で喪って以来、より一層強くなりました。
明るくて好奇心旺盛で、人の心の機微も理解する思慮深さを持ちながら、大人になっても遊び心いっぱいの、やんちゃな甘えん坊。
ソマリとの暮しは活気と笑いに溢れ、手放しに甘えてくるその姿を見ると、日常の嫌なこともふーっと肩から滑り落ちていきます。
この子達と巡り会えたことは、間違いなく自分達にとって最高の幸運。
ソマリは、愛情をかけた分だけ、喜びと幸せをかえしてくれる猫さんなのです。
※ ブログの方でも関連記事をアップしています。よかったらご覧ください→「ソマリは大人が可愛い」