キャットショー
様々な団体によって、キャットショーが開催されています。キャットショーに出陳された猫達は、各純血猫種ごとに定められた「スタンダード=猫種審査基準書」(もしくはハウスホールドペットの審査基準)によって順位付けを受け、規定のポイントを得ると、「チャンピオン」や「グランドチャンピオン」などというタイトルが与えられます。
ただ、一口に「チャンピオン」といっても、開催主によって内容や水準は様々なようで、世界規模の「CFA」と「TICA」に対して、「ACC」や「ICC」など日本国内だけの団体もあります。ソマリの子猫を求めてキャッテリーのサイトを覗いた時、親猫のプロフィールに「CFA CH」とあれば、それはCFAでチャンピオンをとっているという意味です。
キャットショーは見学することもできるので、美しいソマリ達を直接見られるチャンスでもあります。管理人も何回かCFAのショーを見学しましたが、タイトルをとるような子達は、グルーミングも行き届いていて、ソマリならではの個性が輝いていました。
おもしろいのは、「スタンダード」に則して一定のポイントを得てチャンピオンになった子達は、ではみんな同じような容姿をしているかといえば、必ずしもそうではない気がします。
スタンダードの解釈も、時代によって少しずつ違ったり、ポイントを与えるジャッジによっても好みがあったり、ライバルが少ない会場に出た子はラッキーだったり?、タイトルの裏側にはいろいろな要素があるからだそうです。
とはいえ、輝くオーラを放つ美しいショーキャットを初めて見た時の衝撃は、今でも忘れられません。ソマリが大好きという方は、一度キャットショーに足を運ばれてみるのもいいかもしれません。(※ソマリの出陳数はその回によって違うので、ソマリがたくさん出ている会場に居合わせたらラッキーですね)
ちなみに、キャットショーにはいろいろなクラスがあるので、ブリーダーさんの所有する猫のみでなく、一般家庭の猫さんも所定の手続きを経て出陳することができます。ただし、ショー会場までの移動、たくさんの見知らぬ猫や人がひしめき合う会場の中で、ケージで長時間待機することなど、慣れない猫にとっては大きなストレスになる点も。ショー会場にきているプロカメラマンに、一度我が子の晴れ姿?を撮ってもらいたいという誘惑にかられながらも(笑)、管理人が実行に移さずにいるのはこのためです。
*CFAのキャットショースケジュールは、こちらから「CFA JAPAN REGION OFFICIAL WEBSITE」
*TICAのキャットショースケジュールは、こちらから 「TICA Asia Region Official Website」
*管理人のちょっとつぶやき*
この数年、ショーに参加されているブリーダーさん方の言動を見聞きする中で、ただの猫ママにすぎない管理人には少し感じたことがありました。
それぞれの猫種ごとに一定の基準を設け、それを満たした猫かどうかを審査するのは、「純血種の個性を守る」ためには、とても大事なことでしょう。でも、実際のショーの世界は、シンプルな「合否判定」ではなく、ポイント加算制のタイトル獲り。そこには自ずと「順位」が生まれます。
「あと○ポイント稼げば日本で1位になれる、世界でも3位になれる」・・・そういって、毎週末を遠方のショーへの遠征に費やし、結果として、自身のキャッテリーの猫たちの健康をきちんと管理する費用も、時間も失ってしまったブリーダーさんがいました。出陳猫がショー当日に体調を崩していても、今回しかチャンスがないと、長い移動のストレスを猫に強いるブリーダーさんも。
多くの純血種のブリーダーさんは、自分の理想とするタイプの猫を産み出す事を目標に頑張っていらっしゃいます。だからこそ、上位入賞して表彰されることは、そのキャッテリーにとって素晴らしい栄誉なのだということも理解できます。ただ、そのために猫たちのお世話が疎かになったり、猫にストレスをかけるようになったら、それは本末転倒というものではないでしょうか。
また、キャットショーやタイトルを重視するあまり、ショーに参加していない純血種の猫に対して偏見、あるいは侮蔑的な目で見るブリーダーさんもいらっしゃいます。
たしかに“純血種に見合った代価”と引き換えに子猫を譲渡するブリーダーさん方にとって、キャッテリーの猫たちが公式に認定されていることは、オーナーに対しての「誠意」とも言えるかもしれません。ただ、ショーのタイトルというのは「絶対」ではなく、あくまでも「一つの価値観」にすぎない気がします。
実際、キャットショーに参加しない方針をとるブリーダーさんが繁殖した猫の中にも、その純血種の優れた個性を備え、かつ病気しらずの子はたくさんいるのですから。
といって、管理人はショーを否定しているわけではありません。大切なことは、ショーに出す出さないということではなく、きちんとした血統管理のもとに、純血種の個性を守り、かつ遺伝的疾患を極力さけるような計画的な繁殖がなされること。繁殖する方々が幅広い病気の知識を備え、猫ママ猫パパと変わらない深い愛情をもって、一頭一頭をきめこまやかに健康管理していただくことではないでしょうか。
オーナーにとって、子猫の親猫がどんなに素晴らしいタイトルをもっていても、迎えた子猫自身が重い病気を背負っていたり短命であったりしたら、それが一番悲しいことですから...。
※管理人の体験談から書きましたが、もちろん上に挙げたような偏ったブリーダーさんばかりではなく、高い志、深い愛情、優れたバランス感覚を兼ね備えた素晴らしいブリーダーさんもたくさんいらっしゃることを、補足させていただきます。
(rewritten by Shaoran)
