もう一つの虹の橋の物語
虹の橋で

天国と、この世界をつなぐ橋。
美しく彩られたその橋は、「虹の橋」と呼ばれます。
一面に広がる、草原と丘と谷。いつも緑が溢れるところ。

愛しい子達は、お別れをすると、ここへ向かうのです。
食べ物にもお水にもことかかない、暖かい春の日差しが降り注ぐ楽園。
年老いて弱くなった子達は、みんな若さを取り戻し
傷ついて不自由になった体さえ、元の元気な姿を取り戻す。
そうして、彼らは、一日中
仲良く遊びころげているのです。

けれど、中には少しだけ、様子の違った子達がいます。
それは、叩かれたり、ご飯をもらえなかったり、いじめられて
地上の世界で愛されることがなかった子達。
友達が、愛する家族と再会して、一人、また一人と
虹の橋を渡っていくのを
うらやましそうに見ています。
彼らには、愛する家族がないのです。
家族と巡り逢えないまま、ずっと生きていたのです。

ある日のこと。
いつものように遊んでいたら、誰かが橋のたもとに立っているのに
気がつきました。
その人は、生涯、小さな命と一緒に暮らすことがなく
旅立っていった人。
他の人達が、虹の橋で愛する子達と再会する様子を
やっぱりうらやましそうに、眺めています。
そして、彼自身も又、叩かれたり、ご飯にありつけなかったり、いじめられて
誰からも愛されなかった人なのです。

家族をもたなかった子供達の中のひとりが
立ちつくしている彼の元に近づいていきます。
どうして、この人はひとりぼっちなんだろう…..。

愛されたことのない子と
愛されたことのない人間。
ふたりが近づいた時、奇跡が起こりました。

彼らは、出逢うべくして出逢った運命の家族だったのです。
ただ、地上に居る間に巡り逢えなかっただけ…。
二つの魂は、とうとうこの虹の橋のたもとで出逢いました。
互いに一緒にいるだけで、今までの痛かったこと、哀しかったこと
全てが溶けていきます…。

そして、ふたりは手をとりあって虹の橋を渡っていくのです。

もう二度と、
離れることはありません。

作者不詳
(訳:Somali+ism【ソマリズム】りんぽぽ&しゃおらん)

AT THE RAINBOW BRIDGE

There is a bridge connecting Heaven and Earth.
It is called the Rainbow Bridge because of its many colors.

Just this side of the Rainbow Bridge,
there is a land of meadows, hills and valleys with lush green grass.
When a beloved pet dies, the pet goes to this place.
There is always food and water and warm Spring weather.
Those old and frail animals are young again.
Those who have been maimed are made whole again.
They play all day with each other.

Some of them here by the Bridge are different.
These pets were beaten, starved, tortured, and unloved.
They watch wistfully as their friends leave one by one,
to cross the bridge with their special person.
For them there is no one, no special one.
Their time on earth did not give them one.

But one day, as they run and play,
they notice someone standing by the road to the bridge.
This person wistfully watches the reunions of friends,
for during life, this person had no pet.
This person was beaten, starved, tortured, and unloved.

Standing there alone, one of the unloved pets approaches,
curious as to why this one is alone.
And as the unloved pet and the unloved person get nearer to each other,
a miracle occurs,
for these are the ones who were meant to be together,
the special person and the beloved pet
who never had the chance to meet while on Earth.
Finally, now, at the edge of the Rainbow Bridge,
their souls meet, the pain and the sorrow disappears,
and two friends are together.

They cross the Rainbow Bridge together, never again to be separated.

*Author Unknown*

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* 虹の橋 *
この「虹の橋で」よりも、よく知られた「虹の橋」があります。愛するペットを喪った多くの人々を、ペットロスから救って来た再会の物語。管理人にもお空で待っていてくれる子達がいますので、彼らとの再会を信じ、心をこめて訳しました。通常「虹の橋」のお話といえば、こちらを指すかと思われます。 >>虹の橋 (ソマリ+ismオリジナル訳)
虹の橋

* 犬の十戒 *
ペットとの絆をつづったもう一つの短篇詩「犬の十戒」も、拙訳でご紹介しています。こちらも是非ご覧ください。犬・猫・全てのコンパニオンアニマルからの心の叫び >>犬の十戒 (ソマリ+ismオリジナル訳)
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*ソマリ〜ず猫画館 *Merry Pranks**
当サイトの主人公、6頭のソマリ〜ずとのドタバタな毎日を綴ったブログです。賢くてやんちゃな甘えん坊、人間が大好きで、よく「犬のような猫」と言われるソマリ。はたしてその実態は?。是非こちらにも遊びに来てくださいね。 >>ソマリ〜ず猫画館 *Merry Pranks*
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