Lapis Luna
Lucia Lino
Lycka Leal
Laula

封印してきた想い

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※今日の記事は母達の気持ちの整理のために書きました

ソマリの子猫リッカ

4年前の今日
私達の大切な大切な家族が
お空へと旅立って行きました

生後7ヶ月半だった三女Lycka
わずか5ヶ月しか一緒に居られなかった私達の宝物

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ブログで交流させていただいているお友達の中には、長いおつきあいの猫友さんが多く、4年前、我が家がルディの女の子をお迎えしたこと。ちびっ子ギャングが実はリノとリッカとレアルの3にゃんだったこと。幼い3にゃんがとっても仲良しだったこと。リッカが突然にこの世を去ったこと。私達が7年続けて来た家族の大切なブログ「ソマリらいふ.jp」に終止符を打ったこと。…全て見守ってくださった方も少なくありません。

でも、「ソマリらいふ」以降にお友達になった方々には、「いつも5にゃんしか登場してないけど、どうして6にゃんの母って言うの?」って、何度か聞かれたことがあります。そして、いまだに「ソマリ リッカ 死」等で検索し、訪問される方がいらっしゃることも知っています。

旧ブログにも、この「めりぷら」にも、りっちゅの亡くなった経緯については、今はほとんど記載していません。一時、本館にアップしていたりっちゅの物語も含め、全て非公開にしてしまいました。

だから、もし初めて訪問してくださった方がサラっと読んだら、この家には突然亡くなった子猫がいたようだけど、その子のことについてはあまり語っていない。あっさりしたものだな..って、思われるんじゃないかと思います。

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思えば「ソマリらいふ.jp」時代は、子供達の体調について事細かく経緯を書いたものでした。病気もそれぞれの子達の大切な歴史だし、母ちゃん達の忘備録でもあるし、同じ病気や症状の愛猫をお持ちのパパママさん方との情報交換の場にもなりえるし…。

でも、リッカのことは書けなかった。生前はリッカのご実家ブリーダーさんに口止めされていた為に書けず、亡くなってからは、自分たちの気持ちの整理ができず、書けなかった。本館に掲載したリッカの物語も、今思えば100%自分達の気持ちを露わにしたものではなかったから、読み返す都度違和感を感じ、結局外してしまった…。

4年も経てば、もう少し気持ちに整理が付くと思ってた。でも、4年経っても自分の心は全然進歩していない。いまでもリッカの死を受け入れていない自分達がいます。

平均寿命と言われる歳をクリアして、老衰が進んだり、持病が悪化したりして、一生懸命介護して、がんばっている我が子の姿に「もう楽になってもいいんだよ」と声をかけて、静かに見送る…。そんな見送り方をしてさえ、きっと悔いは残るんだろうけど….

りっちゅと私達を襲った運命は、あまりにも不条理すぎたから。
 

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オンニャの子としてお迎えしたリッカが、実は女の子と男の子の両方の生殖器を持つ、両性具有という特別な身体の持ち主だったと判明したのは、お迎えから2ヶ月後のこと。

その後、何度か眼振の発作(その場で高速でぐるぐる回り続ける)を起こしたリッカには、性別の特異性のみならず、先天性の脳障害をも抱えている可能性を指摘され、現在の主治医・東京時代の主治医・セカンドオピニオンを求めた猫専門病院の院長…私達が信頼する三名のドクターからは脳のMRIを受けることを勧められた。

リッカは肉体的な発育はソマリ〜ず一早く(ある意味尋常ではないほどに早く)、パワフルで元気だった。レアルという弟ができてからは、母性が目覚めたのか、精神的にもとても逞しくなって、このまま何事も無く成長できるんじゃないかと母ちゃん達は思い始めていた。

でも、激しいヒートがやってくると共に、眼振の発作は悪化し、将来的に癲癇を起こすかもしれない疑いも出て来てしまった。我が家の環境とりっちゅのヒートの強烈さから考えたら、いずれは避妊手術を受けさせることは避けて通れない。りっちゅの脳は、その際の麻酔に耐えられるのだろうか。それが私達にとって大きく立ちはだかる問題で、三人の先生方にも毎日のように相談をしたり、調べられる限りの資料を読みあさったりした。

今となっては「さいわい」という言葉を使うことにも違和感があるけれど、さいわい日本における動物脳外科の第一人者といわれるドクターの検査センターが県内にあり、我が家の主治医がその院長と懇意だった為、リッカはそこでMRIを受けることとなった。この検査で問題がなければ、晴れて、後々の避妊手術を予定することができる。もちろんMRIにも軽い麻酔が必要だし、その恐さはあったけれど、信頼している三名の先生方と脳外科のトップのドクターに背中を押される形で、私達はリッカを連れて検査センターに赴いた。

診察室でMRIの結果を聞く時、すでに鎮静から醒めていたリッカは、母達の胸に抱っこ〜っと飛びついて来た。りっちゅを代わる代わる抱っこしながら聞いたドクターの言葉は、「脳には全く異常ありません。検査の鎮静からの覚醒もとても順調でしたよ。眼振はおそらく内耳からくる問題で、一時的なものと思われますが、もし大人になっても治らなければ耳の治療を考えて行けばいいでしょう。癲癇の心配もなく、避妊手術を受けることも問題ありません」

その言葉を聞いた母ちゃん達がどれほど嬉しかったか。人生であれほどの喜びに包まれた瞬間は、多分なかったと思う…。検査センターまで送り迎えをしてくれた叔父夫婦と、帰宅後ささやかなお祝いの宴も催した。

家に戻ったりっちゅは、さすがに疲れた様子だったけど、しっかりはしていた。ただ、脚の先が少し麻痺しているようだったので、心配で検査センターに電話してみると、麻酔が完全に醒めるまでの一時的な現象で、この後の生活はいつも通りでいいと、特にケージレストも勧められることはなかった。

先生の言葉通り、夜にはすっかり元気になったりっちゅは、みんなと一緒に手作りご飯を食べ、リノとレアルと遊ぶという、りっちゅが一番好きな時間を過ごした。そして、その数時間後、わずか1mの高さのお気に入りの寝場所から転落して、骨折してしまった。多分、深く眠りすぎていて身体をかばえなかったんだろうと思う…。

深夜2時。昼間MRIの結果を届けに行って良かった良かったと笑い合った、かかりつけ病院に、りっちゅを連れてタクシーで駆け込んだ。

骨折は本当に不測の事態で、私達はりっちゅに対して申し訳なさでいっぱいだった。それでも、私達も主治医も、このMRIの結果があればこそ、頭にあったのは骨折治療の大変さだけで、処置手術の麻酔がまさかりっちゅの命を奪うことになるなんて、この時は微塵も考えていなかった。

ただ、リッカはその日の午前中にMRI検査の鎮静をかけたばかりの身。主治医は大事をとる意味で、骨折処置にギリギリ悪影響が出ない中二日のインターバルを開け、手術に及んだ。麻酔の種類や量も、脳外科のトップである検査センターの院長と、とことん打ち合わせをして、一番安全なものを選択してくださった。

私達はこの中二日の間、りっちゅの好きなご飯を届けたり、先生から直接りっちゅの様子をうかがう為に何度も病院を訪れたのに、先生の勧め通りに、あえて面会はしなかった。本当はすぐにでも手術をうけられるはずが、りっちゅは痛み止めの注射で骨折の痛みを抑えてる。そんなりっちゅを興奮させて、痛い思いをさせたくなかったから…。手術が終わってギプスが装着されて、もう動いても痛くないっていう状態になったら、たくさんたくさん撫でてあげようって思ってたんだよ。でも、意識のあるりっちゅに逢ったのは、タクシーで送った夜が最後になってしまった…。

あの手術の日のことを思い出すのは、今でも身を切られるように辛い。絶対に安全といわれた麻酔は、りっちゅに重度な脳障害を引き起こし、先生から連絡を受け病院に駆けつけた私達は、手術台の上で酸素マスクを付けながら、痙攣をくりかえすりっちゅを目の前にしても、まるで夢の中の出来事のように現実感がなかった。

心肺が動いているのだから医学上は生きているとしても、私達の目に映るりっちゅは、すでに目も見開いたまま。魂が宿っているようには見えなかった。

でも、ふらふらとりっちゅの顔に手を差し伸べた時、りっちゅが激しく痙攣を起こした。まるで母ちゃん達の手についていたリノやレアルの匂いを感じとったかのように。その瞬間、母ちゃん達は、りっちゅはきっと戻って来てくれるって思ったんだよ。

それからずっとりっちゅのそばで、私達は祈り続けた。例えどんな障害が残ってもいいから命だけは取り留めて!母ちゃん達のもとに戻って来て!

何度も何度も何度も何度も神様に祈り続けたけれど…

祈りは届かなかった。

それから三日後。りっちゅは脳死状態のまま、機材ごと我が家に帰宅し、リノ、レアル、レッズに見守られる中、母ちゃん達の胸の中で、旅立っていった。せめて自宅から旅立ちをというのは、三日間病院を休診してリッカに付きっきりの処置をしてくれた主治医のはからいだった。

先生も苦しかったんだと思う。あのMRIの結果を受けて、誰もこんなことになるなんて思ってもみなかった。りっちゅが永遠の眠りについた時、私達だけじゃなく、先生ご夫妻も泣いていた。後で聞いたことだけど、検査センターの院長も「脳外科医としての長年の経験をもってしても想定外の出来事だった。飼い主様にお悔やみを伝えてください」と仰っていたそうだ。

りっちゅが一番最初に眼振を起こした時、相談した東京時代の主治医が言っていた。両性具有という、生物として特異な身体をもって生まれて来たということは、その特異性が生殖器以外…例えば脳に現れたとしても不思議ではない、と。

健常な子には、なんでもない麻酔だった。
健常な子なら、起こりえない事態だった。

結局MRIでは分からなかった生まれ持った脳障害が、たしかにりっちゅには有ったのだと、ドクター達は結論づけた。

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どんなに獣医学が発達しようとも、命は計算できない。命に絶対はない。特に猫の身体には、人間がどんなに頑張ってもコントロールできない神秘性が潜んでいる気がする…。

主治医も、脳外科の権威であるドクターも、東京時代の主治医と猫専門病院のドクターも、皆りっちゅのことを真剣に考え、MRIを受けるようにアドバイスくださった。誰も責めることなんて出来ない。

でも…

だからこそ、私達はリッカを見送った後に、酷い自己嫌悪に陥った。

MRIなんて受けさせなければ良かった。

MRIで問題ないとお墨付きをもらったはずだったのに、リッカの脳は骨折処置の麻酔に耐えられなかった。それなら、将来避妊手術(リッカの場合は雄雌両方の生殖器の摘出になるけど)を受けた時にも同じことが起きた可能性は高い。…だとしたらあのMRIに何の意味があったんだろう。リッカの命を奪い、私達を天国から地獄の底に突き落としただけじゃないのか。

その思いと同じくらい母達を深く深く苦しめたのは、骨折処置手術の前にりっちゅに面会しなかったこと。りっちゅは病院に置き去りにされたと思っていたんじゃないだろうか…。寂しい思いを抱えたままで、逝ってしまったんじゃないだろうか。

りっちゅに痛い思いをさせたくなくて逢う事を我慢したけど、本当はその身体に触れて、みんな待ってるから頑張るんだよ!!って、声をかけてあげたかった。母ちゃん達のぬくもりを感じさせてやりたかった。

その後悔は4年経った今でも私達を深い闇に引きずり込む。

リッカが普通の子猫じゃないと分かった時点から、ご実家ブリーダーさんはリッカと私達を厄介者扱いしていた。両性具有や眼振のことを決して口外しないよう私達に要求してきたことを思えば、自己保身だけが大事だったことがよく分かる。

そんなこともあって、リッカを見送った後の私達は精神的に本当にボロボロだったけど、多くの猫友さんからの温かいお言葉とお気持ち、ずっと親身になって相談にのってくれていた旧知のブリーダーさんの優しさにも支えられて、少しずつ少しずつ前を向く事ができた。私達には、きっちり顔をあげてお世話しなくちゃならない、5にゃんと1ぴょん(当時はりゅうぴょんも健在だった)が居るんだから。

あの時、力をくれた方達への感謝の想いで、ずっと歩いて来た。心から笑えるようにもなった。

でも、いまだに涙は乾かない。

りっちゅのことを考えない日は、一日もない。

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こんな言葉を読んだことがあります。
ペットには「ごめんなさい」と言ってはいけない。
例えどんなに酷い状況で、その子が旅立って行ったとしても
彼らが求めているのは謝罪ではなく
一緒に居て楽しかったよと思ってもらえることだから。
それが一番嬉しいことだから。
だからどんなに自分を責めたくても
その思いを「ありがとう」「愛してる」の言葉に
変えなければならないって…。

あまりにも不条理なりっちゅの旅立ち

私達は一生それを抱えて生きて行くんだろう

この苦しみは、りっちゅの母である
私達にだけ許される苦しみだから

毎日、毎日、りっちゅのことが愛しくて逢いたくて
甘えん坊のりっちゅをこの胸に抱きしめたくて

でも、今の私達にそれが許されないのなら
自分を責める気持ちにぎゅっと蓋をして
りっちゅに伝えるよ

りっちゅ、愛してる…!!!
これからもずっと愛してるよ!!!
母ちゃん達はりっちゅと又逢える日を楽しみにしてるから
それまで天の園でみんなと仲良く笑顔でいるんだよ
りっちゅを娘にできた母ちゃん達は
とってもとってもとっても幸せだよ…!!!



♪母ちゃん達のお気に入りのりっちゅの動画♪

りゅうぴょんと初めてご対面するりっちゅ


母ちゃんを二度見するところがツボ(*´艸`)

リノ兄とらぶらぶじゃれあうりっちゅ


リノはりっちゅが可愛くて仕方ないんだよね(*´∇`*)

特別な日に
いつも封印している思いに正直に向き合ってみました
こんなに重苦しく長い文章を最後まで読んでくださった方がいらしたら
本当にありがとうございました

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