Lapis Luna
Lucia Lino
Lycka Leal
Laula

足止めされた運命の王子

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子ニャン見学で体験した恐怖とは」ではラピとの出逢いまでのエピソードを書きました。

さて、その「運命の出逢い」をした翌日。ペットショップの開店時間と同時に電話をかけ、お迎えの意志を伝えたわけですが、まさかの展開となってしまいました。

「実はソマリちゃんの今朝のウンチがゆるかったので、今日お連れいただくことができないんです」

担当スタッフのその言葉に私達はビックリ。何より一番心配したのは、もううちに迎えると決めた我が子の体調でした。でも、とても元気でご飯もよく食べているとのこと。(ホッ)

「環境が変わると下痢をする猫ちゃんが多いので、その為だと思います。いいウンチになり次第ご連絡しますので、そうしたらお迎えに来ていただけますか」

その日に連れて来られると思っていた私達の気持ちはショボン。でも、そういう決まりなら仕方ないし、きっと1〜2日のうちにはウンチも良くなるだろう….そう思っていました。

ただ、あの子に逢いたい!!という気持ちが抑えきれず、翌日またいそいそとペットショップに…。

そのお店は当時の自宅から、2回電車を乗り換えて片道1時間ちょっと。仕事が終わって自宅に戻り、りゅうとまりん(うさぎさん家族)に夕ご飯をあげてからショップに向うと、着く頃には閉店時間ギリギリε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

飛び込むようにペットショップのドアを開け、子犬や子猫のいるスペースに急ぐと、一昨日逢ったソマリくんが遠くから私達を目で追っています。そういえば、出逢った日の帰り際にも、帰ろうとする私達をずっと目で追っていたっけ。

彼は私達のことをもうママだと思ってる。私達にはそう思えました。

担当スタッフのお姉さんがケージから出して連れてくると、すぐに私達の胸に抱きついて、コロンとお腹を見せてゴロゴロ甘えてくれるまだ名前もない時のラピ。その様子を見て「私達スタッフにはこんな風に甘えないのに、不思議〜」ってお姉さんが言いました。

結局「コロコロウンチ待ち」の状態が、3日となり5日となり….。親切な担当お姉さんは毎日電話で子猫の様子を教えてくれ、私達は1日置きに彼に逢いに行きました。早く名前に慣れてもらいたくて、私達が彼につけた名前でスタッフにも呼んでいただくようお願いもしました。

ここだけの話、最初につけた名前は前から決めていた「ルカ(Luka)」だったんです(>▽<;;。でも、携帯で撮った写真を何度も見て、いや〜「ルカ」ってお顔じゃないな〜っと。で、徹夜で姉妹議論した末、パワーストーンのラピスラズリからとった「ラピス(Lapis)」に正式決定。ラピがルカだったのは一日だけでした(笑)。

出逢いから6日目。ラピのウンチはますます悪化し、店長さんが動物病院に連れて行ってくれたものの、検便では何も見つからず原因は不明とのこと…。

実はこの頃、ショップの方から「もし体質に不安を感じられるようでしたら、まだキャンセルもできますよ」というお話も聞かされていたんですが、私達はそんなことは夢にも思いませんでした。

もし彼が体質的にお腹が弱い子なら、私達が治してやる。うちに迎えたら、しっかりとケアして、日本一健康なソマリ男子に育ててやる!!。その想いでいっぱいでした。

翌日、担当のお姉さんから、再度の念入りな検便で「コクシジウムが発見された」との連絡が入ります。

なにしろにゃん育ての経験のない私達。慌ててコクシジウムのことを調べまくり、比較的駆虫しやすい寄生虫だということを知り、やった〜!!!\(^▽^)/って。虫が見つかって喜ぶのも変な話ですが(;^-^A、原因不明の軟便よりずっといいじゃないですか、ねぇ。

が、その次の日には、今度は「ラピスちゃんがくしゃみをしているので、子猫用の風邪薬(←今思えば抗生剤)を与えています」とのご連絡。

はぁ〜〜〜(;´Д`)この心配かけっこめ〜〜〜〜;;;;;

風邪を悪化させたくなかったので、その日のご対面はラピを保温ケージから出さずに、ガラス越しの面会にしてもらいました。まるでベビールームの我が子をガラス窓越しに見る母の図(>▽<;;

でも、ラピは完全にこちらのことを分かっていて、ずっと視線を向けていました。

幸い風邪らしき症状は悪化することなく、すぐに良くなり、コクシジウムの駆虫のおかげでウンチもどんどん良くなっていきました。

そうして、ラピとの出逢いから、実に18日後の11月15日。待って待って待って待って、ようやく運命の王子を、我が家にお迎えすることができたのでした!!。。゜(゜´Д`゜)゜。ウァァァン

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今9歳のラピですが、母ちゃん達がVサインを見せると、必ず「きゅうん?」って鳴いてそばに駆け寄ってきます。実はこれ、母ちゃん達がペットショップに通いづめていた頃についた習慣。

ガラス越しにラピと目が合った時に「来たよ〜v(^_-)」ってVサインを見せ、帰り際にも必ず「また来るから、早くお腹が治るようにがんばれ!!v(^_-)」ってVサインをしながら帰ったんです。

あれから9年が経った今でも、Vサインはラピと母ちゃん達との親子の合図。

出逢ってすぐに家に迎えることはできなかったけれど、わずか10分間の逢瀬を重ねたあの18日間に、ラピと母ちゃん達にはしっかりと親子の絆が育まれていたのでした。

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