猫の黒目にヒゲがある

【忘備録】
11月上旬のある夜。ウンぴが少しユルかったルキたんに、整腸剤をあげておこうと抱き上げた時、目に違和感を感じた。よく見ると、右目の瞳孔の黒目の部分から、４mm程度の黒い線状のものがすっと走ってる。左目には異常なし。最初に思ったのは、傷？。もしかしたら自分か誰かの爪で、角膜を傷つけてしまったんじゃないかって;;;。でも、しゃおさんと二人でじっくり観察してみても、黒い線が走っているのは表面とは思えず、ビー玉のような猫の目のドームの内側で起きているようにしか見えない。第一、ルキたんは目をしょぼつかせてもいないし、涙も目やにも全く出ていない。

目の病気に関しては全くと言っていいほど知識の無かった母ちゃん達。だからこそすごく気にはなるものの、もう夜中と言える時間だったし、本ニャンが全然気にしている様子もないことから、時間外診療はお願いせず、明日を待つ事にした。

その後、さっそくネットで検索。でも、「猫の目　黒い線」などと検索しても一向にルキと同じ症状が出て来ない。いろんな検索ワードを叩いてみても、どれも一致せず。仕方なく、「猫の目　病気」と広い範囲で調べ直していくと、眼球内メラノーマ(悪性黒色腫)という怖い病気に行き当たった。もしこの病気にかかると、転移を防ぐために、早期に眼球摘出しなくてはならないらしい。少し(かなり)気が重くなりつつ検索を続けていると、ルキたんが夜中カリカリを食べに起きて来た。もう一度右目をよく見てみる。ん？あれ？？？黒い線が消えて普通に戻ってるっΣ(・o・)。じゃあさっき母ちゃん達が見たのは何？？

なんだかきつねにつままれたような気持ちで、とりあえず明日の受診はしなくても大丈夫かな、先生に電話でこういうことがあったとだけ聞いてみる？などと打ち合わせしつつ、約10分が経過。抱っこに来たルキたんを見てみると、やっぱりまた黒目ヒゲが出てる〜〜〜;;;;。でも、今度は、見つけた時と形が変わっていて、さっきは黒い真っすぐな線だったのが、今は小さいヒジキのように、ややうねったように太く、長さは短い。まるで黒目部分を体としてしっぽがちょこりんと出た、おたまじゃくしみたい。こ、これってさっきのとは又別ものなの〜？？(￣(エ)￣||| 混乱する母ちゃん達。その後、母ちゃん達の予想通り、その黒い筋は出たり消えたり、出たとしても、細いラインだったり、ひじきだったりと形を変えながら、そこに存在していた。

ルキたんの瞳に現れた黒いヒゲのいろんなバリエーションをiPhoneにおさめ、さっそく朝一番でルキたんを伴って、かかりつけを受診。ネットでいろんなケースを読んだ限りでは、一般の動物病院でチェックできる目の病気はとても少なく、たいていは詳細がわからないまま、専門医を紹介されることが多いらしい。そういうことも想定しては行ったものの、iPhoneのショットを見せ、話を全て伝えた時点で、主治医の反応が「あぁこれですね〜＾＾」だったので、あ、これは先生的に思い当たる症状があったんだな、重い病気じゃなさそうだな〜とは思ったんだけど(;´▽｀A“

最初のざっくりとした検査と見立てでの診断は、黒いヒゲの正体は、水晶体を支えている組織の一部が、虹彩の隙間から前に(本来は虹彩より内側にあるもの)出て来てしまったものとのこと。メラノーマをはじめとして各種目の病気を心配する飼い主に、スリットランプと眼圧計を使った検査、そして眼球のエコー(目薬タイプの麻酔有り)を用いながら、次々と除外診断してくれました。

とりあえず病気ではないので、治療の必要はなし。完治もなしだけど(;´▽｀A“ルキたんが気にしなければそれでよし。ホントびっくりしたけど、今回すぐに解決できて良かった〜(≧∇≦)

るき：「ルキたん知ってまちゅよ」
何を？

「先生に“ルキはボンバーだから
組織が前に出て来ちゃったんですか”って聞いてたでちょ」
バレてた(＞▽＜;;

※ボンバーとは関係ありません