ソマリと暮らして感じたこと
8年になるソマリとの生活。出逢いから今日までを振り返って、感じたことや気付いたことを綴ってみました。言葉足らずですが、少しでもソマリの素晴らしさが伝われば嬉しいです。
ソマリとの出逢い
今から8年前。我が家に新たに迎えるしっぽ家族を、“猫”さんにしようと決めたのは、猫の方がワンコほど手がかからないというイメージがあったからでした。
実は、管理人姉妹は小さい頃からわんこと暮らしてきた、こてこての“犬”派。なので、へたにわんこを迎えてしまうと、感情移入しすぎて留守番をさせるのも辛くなってしまうのではないかと(汗)。その点、猫はマイペースと聞くから、きっと忙しい毎日の中でも、いいパートナーになってくれるだろうと思ったのです。
そんな単純かつ身勝手な発想からはじまった子猫探し。「猫の飼い方」本を何冊も読みあさりつつ、インターネットでいろいろな猫種を物色していくと、とあるサイトで「ソマリ」という猫に出逢いました。その瞬間、私達は“運命の稲妻”(いわゆるビビビというやつですね/笑)に打たれたのです。
猫でありながら、ライオンやフェネックのようでもあるその個性的な外見に一目で恋に落ち、ソマリの子猫を探して探して、やがて胸焦がすレッドの男の子に巡り会いました。そして、彼と一緒に暮らすうちにますますソマリに魅了されていき、子沢山ソマリママとなった今思うのは、自分達にとってソマリこそ「生涯のパートナー」だということ。
猫の美しさをあますところなく伝えてくれるワイルドで優雅な容姿。ワンコに負けない賢さと心の深さ。その反面、思い切り笑わせてくれるちょっと(かなり?)おマヌケなひょうきんさ。その魅力は尽きることなく、共に時間を過ごせば過ごすほど、かけがえのない存在になっていきます。こてこての犬派だったはずの人間は、いつしか骨抜きの猫派にされてしまいました。
ソマリの特異性
【ソマリの起源】でも書いたように、ソマリはもともと自然界にいた猫ではなく、長毛のアビシニアンを人の手で「種」として固定していった、いわば「人工種」の猫です。当然、親猫の選択肢の少ない中で繁殖をくり返すしかなかった時期もあったでしょうし、中には遺伝子プールの狭さ故のデリケートさを、体質的に持ち合わせている子もいるように思います。
管理人たちが運営している別館の健康サイトの方でも、お腹が弱いソマリの子猫のご相談をうけることが多いのは、そんなことにも起因しているのかもしれません。また、通常“猫には少ない”と言われる「膝蓋骨脱臼」が、我が家の長男のようにごく軽度の症状まで含めると、知っているお友達ソマリの中だけでも数件発生しているので、もしかしてソマリのウイークポイントなのかな?と思うこともあります。
一般的に、ソマリ特有の遺伝性疾患は、「PK」(溶血性貧血の一種である「ピルビン酸キナーゼ欠損症」)と言われますが、実際、日本で「PK」と診断されるケースはあまり聞いたことがありません。これは、海外のソマリ事情に詳しいブリーダーさんによれば、日本の獣医療が遅れているためにPKという確定診断に至らないだけで、アメリカではやはりソマリのPKはよくある疾患なのだそうです。
ただ、ソマリサイトの管理人を8年やってきた中で感じることは、「PK」こそほとんど耳にしないものの、「免疫介在性溶血性貧血」など、貧血に関わる疾患は、確かに他の猫種と比べると多いのかもしれないということです。(あくまでも個人的に感じるだけで、ちゃんとしたデータがあるわけではないですが)
いずれにしても、日本では「ピルビン酸キナーゼ欠損症」や「免疫介在性溶血性貧血」などの疾患を早い段階から獣医師が確定診断してくださることはなかなか難しいようで、血液検査で貧血や肝臓などの数値が悪いと、FIPと誤診されてしまうケースも少なくありません。そういう意味でも、ソマリにはこういった疾患があることを、オーナー側が把握しておくといいと思います。
かけがえのないパートナーとしてのソマリ
この8年をふりかえってみると、長男の軟便克服に奮闘したり、キャッテリーから持ち込まれた原虫に悩まされた時期はあるものの、子供たち全員、泌尿器系トラブルや発熱などの経験はほとんどなし。年2回の健康診断では、いつも先生のお墨付きをいただく健康優良児で育ってくれています。このことは、それぞれの実家キャッテリーさんに心から感謝しています。
ただ、ソマリが「神様が創った猫」ではなく、人の手でつくりあげられた特殊な猫種なのだということ。それ故のデリケートさがあっても不思議ではないということは、ソマリママとして常に心に置き、これからも注意深くケアしていきたいと思っています。
とことん惚れこんだ子達だからこそ、ずっとずっと健康で、できる限り長くそばにいてほしい。
その想いは、まだ幼かった三女を先天性疾患で喪って以来、より一層強くなりました。
明るくて好奇心旺盛で、人の心の機微も理解する思慮深さを持ちながら、大人になっても遊び心いっぱいの、やんちゃな甘えん坊。
ソマリとの暮しは活気と笑いに溢れ、この子達と巡り会えたことは、自分たちにとって最高の幸運と思えるほど。
ソマリは、愛情をかけた分だけ、愛情と喜びをかえしてくれる猫さんなのです。
(rewritten by Shaoran)

