お返事

初めてソマリママになった時、私達もこの問題に多いに頭を悩ませました。

よく猫には「躾」ができないと言われます。わんこが人間を上位者ととらえ、言う事に従おうとする習性があるのに対して、にゃんこは人間を自分より上の立場だとは認識していないからだそうです(ホントですか?皆ニャン(;^-^A)。

そういう猫の習性に対し、「人間が困るようなことを猫がしたら、猫が嫌がるようなことをして、行動の習慣づけをしろ」という専門家もいます。例えば人間を噛む子に対して、人間も噛み返せというような方法です。

「キッチンに乗る子には、水スプレーを用意しておいて、乗ったらシュッと顔にスプレーする」などというのも、これにあたると思いますが、はたして感受性の強いソマリにこの方法は有効でしょうか。

あくまでもうちの長男ソマリの場合ですが、ママを噛んだり、キッチンに乗ることに対して、「猫が嫌がることをする」方法は全く役に立たないばかりか、かえって性格が歪みかけました。本にゃんにしてみたら、自分が悪いことをしている意識がないのに、どうしてママが嫌がらせをするのか、理解できなくて腹が立ったのだと思います。

そこで私達は、考え方を変えました。その子はどうしてその行動をするのだろう。それをされると飼い主的には何が困るのだろう。その点を考えることにしたのです。

例えばキッチンに乗りたがるのは、美味しいものがあるかもしれないと思うからですよね。なので、食品や調味料や調理器具など、いっさいを収納棚の中にしまうことにしました。キッチンに乗られてママが困る点は、シンクの中に入って手足を濡らしてしまったり、洗剤をいじられると危険だから。なので、人間がキッチンから離れる時は、シンクに板でフタをしてしまうことにしました(洗剤はそのフタの下)。

何も置かず、ガラーンとして、板でフタをしたキッチンは、ただの家具のようなもの。もし乗っているのを見たら、「ダメ!!」とは言いますが(叱る時に、猫の名前を呼ぶのはNGです)、そのうち興味も失せたらしく、キッチンに乗ることはしなくなりました。

その後迎えたソマリ達も、この方法で問題なく対処できましたが、いまだに末っ子くんだけが、果敢にキッチンに挑みます(笑)。それも、シンクにフタをして無人にしている時ではなく、ママが美味しいものを作っているときに。

これはもう仕方が無いので、その都度「ダメ!!」と叱って、何度でも根気よく下に降ろします(;^-^A。

最後はかなり説得力がなくなってしまいましたが(笑)、ソマリちゃんが何かママパパの困る行動をとる時、どうしてそれをするのかを考え、その理由付けになっている状況から変えてしまう、あるいはそれをされて困る点は何かを考え、そうされても困らないように状況を変えてしまう。

どうやったら「お猫様」を躾けられるかを試行錯誤するより、その方がよほど早いかもしれません。

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