お返事

「アロマテラピーは、花や木など植物に由来する芳香成分(精油)を用いて、心身の健康や美容を増進する技術もしくは行為のこと」で(Wikiより引用)、お部屋でアロマポットやディフューザーを使い精油を焚かれる方も多いと思います。

が、猫の近くでアロマテラピーを用いることは、とても危険だということはご存知でしょうか。

それは、猫の肝臓の特異性によるもので、人間や馬や犬などの動物が毒物を肝臓で解毒するのに対し、猫は解毒に関する酵素を一部合成できないからだそうです。

そのため、アロマテラピーに使われるエッセンシャルオイル(精油)を吸い込んだり、皮膚から体内に吸収してしまった場合、うまく代謝できず、体内に蓄積することになってしまいます。そうして蓄積された成分が、肝臓を傷めつけたり、ある日突然激しい中毒症状を引き起こしたりして、死に至る場合もあるそうです。

特にフェノール類(ペパーミント・タイム・シナモン・クローブ・ユーカリ・ティーツリー・オレガノ等)やケトン類(柑橘系・松の油・ラベンダー・シトロネラ・カモミール・ローズマリー・レモン・オレンジ・グレープフルーツ)などは要注意です。

また、「ピネン」と「リモネン」は、最も有害作用を引き起こすとされ、この成分はシトラス系の精油(レモン・オレンジ・タンジェリン・マンダリン・グレープフルーツ・ライム・ベルガモット等)と、パインの精油に最も一般的に含まれています。

うちはアロマテラピーをしないので関係ないわ...と、安心もできません。

ペット用の外部寄生虫忌避剤やシャンプー剤の中には、ティートゥリーオイル(ティーツリーオイル)を使った製品もあり、これを使って中毒を起こした猫の例も報告されています。

また天然成分の洗剤と謳っているものの中には、オレンジオイルを使った商品もありますが、この洗剤で床や棚などを拭くと、そこを歩いた猫の手足に成分が附着し、毛繕いすることで体内に取り込まれます。

シャンプーや洗剤として使われているこれらの精油は、「ペットに害のないように」処理されているという意見もあるようですが、そのペットというのは、もしかしたら犬のことであって、猫の肝臓には適していないのかもしれません。(上記したように犬と猫の肝臓の解毒機能は同じではありません)

アロマテラピーを好まれる方も多いと思いますが、猫ちゃんを家族に迎えたら、その危険性を充分に理解していただきたいと思います。

また、生活用品やペット用品に含まれる精油成分にも、注意したいところですよね。

※ このページはこちらのサイトを参考にさせていただきました「はぐれ獣医純情派 猫とアロマセラピーを特捜せよ」「猫のアロマセラピー◆猫に精油は有毒です◆」(後者はリンク元URLがすでに存在しません)

PAGETOP